第1章
1. 高齢者の臨床検査値に興味を持たれたみなさんへ
2. 高齢者の検査値に基準範囲はあるのか?
3. 臨床検体19 項目のデータを俯瞰して
4. 臨床検体と健診検体の両データを見て
第2章
1. 19 項目の検査値の加齢変化
血球計数検査5項目 ( 血液中にある細胞成分の数や量)
① RBC( 赤血球数)
② Hb( ヘモグロビン量)
③ Ht( ヘマトクリット値)
④ WBC( 白血球数)
⑤ PLT( 血小板数)
酵素活性検査4項目 ( 血清中に含まれる各種臓器で産生される酵素類の活性)
⑥ AST( アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ)
⑦ ALT( アラニンアミノトランスフェラーゼ)
⑧ ALP( アルカリ性フォスファターゼ)
⑨ GGT( γ - グルタミルトランスペプチダーゼ)
含窒素成分検査2項目
⑩ UN( 尿素窒素)
⑪ CRE( クレアチニン)
脂質関連検査4項目 ( 脂質代謝を反映する血清中の脂質)
⑫ T-CHO( 総コレステロール)
⑬ TG( 中性脂肪)
⑭ HDL-C( HDL コレステロール)
⑮ LDL-C( LDL コレステロール)
蛋白検査2項目 ( 血清中に含まれる蛋白質の総量とアルブミン量)
⑯ TP( 総蛋白)
⑰ ALB( アルブミン)
糖代謝検査2項目 ( 血糖値と糖化ヘモグロビンの量)
⑱ GLU( グルコース)
⑲ HbA1c( ヘモグロビン A1c)
2. 高齢者の検査値(19 項目)の傾向と考え方
血球計数検査5項目
Ⅰ 臨床検体では加齢により顕著な低下傾向を示す赤血球系3項目 (RBC,Hb,Ht)
Ⅱ 臨床検体では加齢により軽度の低下傾向を示す血小板数 (PLT)
Ⅲ 臨床検体では加齢による特徴的な変動のない白血球数 (WBC)
生化学的検査14項目
Ⅳ 臨床検体では加齢により上昇する3項目( ALP,CRE,UN)
Ⅴ 臨床検体では加齢により低下する2項目( TP,ALB)
Ⅵ 臨床検体では加齢による低下に特有の性差を示す2項目 (LDL-C,T-CHO)
Ⅶ 臨床検体では性別により加齢変化に違いを示す3項目 (GGT,TG,HDL-C)
Ⅷ 肝細胞障害を反映する2つの逸脱酵素( AST,ALT)
Ⅸ 糖代謝異常を反映する2つの検査( GLU,HbA1c)
さいごに
3. 健康診断のデータからみた65 歳以上の臨床検査値
4. これらのデータは臨床でどのように使えるか,期待できるか
5. 臨床検査の今日まで,そして,これから
資料編
1. 施設間の検査データの安定性と互換性について
Ⅰ 検体採取から測定までの各種保存法による測定値の安定性
Ⅱ ラボ研各施設の測定値の互換性(クロスチェックによる一致度)
2. ラボ研と私-その生い立ちとこれからについて-
【詳細目次】
高齢者の臨床検査値の見方・考え方