監修:〆谷直人(国際医療福祉大学)
編集:高橋峰子(戸塚共立第1病院感染管理室)
鈴木高弘(日本調剤株式会社薬剤本部/東北大学大学院
薬学研究科生活習慣病治療薬学分野)
序 文
【I. 総論】
感染管理の基礎知識
1.標準予防策
2.感染経路別予防策
3.病原体の基礎知識と感染管理
4.環境整備から考える感染管理・衛生管理
5.在宅・介護の現場における消毒薬の取扱い
【II. 各論】
在宅医療・介護の留意点
1.感染管理技術
2.在宅・訪問時の留意点
3.感染拡大防止の対応
今後の更なる高齢化社会を考えれば、在宅医療はやむを得ない状況であり、専門的な技術や知識を必要とする医療や看護が病院から在宅の現場に進出してきているのも事実である。在宅医療の体制には、退院支援、日常の療養支援、急変時の対応、看取りの4要素がある。在宅医療を受けている患者の医療依存度や要介護度は幅広く疾病も多様であるため、感染管理は必要不可欠である。しかしながら在宅医療に関わる医療機関においては、認定資格を有する人が1人もいないというところが珍しくないであろう。そこで、在宅医療に関わる医療機関の医療・福祉関係者だけでなく、家庭での介護・看護においても家族が知っておくべき感染管理を理解し実践することで、在宅での利用者やその家族、訪問スタッフを感染から守るために本書は企画された。
感染管理の質が向上することによって在宅医療、訪問介護医療での感染が少しでも減少することを期待してやまない。
【詳細目次】