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第1章 生理的変動因子
1.生理的変化:避けられない変動
2.生活習慣による変化
3.嗜好物による変化
4.薬物の影響
第2章 検体採取
1.検査をするタイミング
2.輸液治療中のサンプリングはどうするか
3.採血時の姿勢や駆血帯による測定値の変化
4.どこから採血するか
5.検体の取り違い防止
6.特殊の検体:髄液の検査
7.尿や唾液の検体
8.血清と血漿の違い,分離に際しての注意点
9.添加剤と採血管の識別
第3章 検体受領,搬送,受付および仕分けと保管
1.検体の搬送時間と温度の影響
2.一次検体の受領プロセス
3.一次検体採取場所から検査室までの検体搬送プロセス
4.検体の搬送方法
5.検査室での検体受付および仕分け
6.検体の保管要件
第4章 分析のための検体の準備
1.血液検体が検査室に届いた後の処理:血清分離・分注・搬送・測定
2.検査の進捗状況
3.検査室の安全基準:検体・試薬の廃棄,注射針・検体容器の処置
第5章 注意点
1.輸血検査
2.凝固検査用の採血
3.血液検査用検体
4.生化学検査(測定系が持つ問題点)
5.免疫化学検査
6.細胞情報から得られるもの
7.遺伝子の取り扱い
8.血液ガス,電解質測定
9.薬物濃度の測定
第6章 内因性,外因性影響物質
1.脂肪血症の影響:混濁した検体は測定に用いてよいか
2.内因性抗体の影響
3.溶血の影響
4.薬物による影響
5.検査前手順の品質保証
第7章 特定健診における検査前精度管理の在り方
1.何故検査前精度管理が大切か
2.検査前精度管理の問題点と改善策
3.研究班での検討結果
4.コメント
5.特定健診の実施における厚生労働省通知
◎臨床検査においては,検査値に与える影響として,検査前の要因が検査中あるいは検査後の要因によるものより大きいことが推察される。
◎測定結果に影響を及ぼす"検査前の注意事項"を整理して認識することは非常に大切である。本書は,その注意事項を取り上げ,何故にそのような注意をしなければならないのか,それらの注意を怠ったら,その結果,どのように検査データに影響が及ぼされるのかなどについて,系統的に整理し簡潔に纏め挙げている。
◎また,臨床検査値は他の健診項目に比し変動が少ないと思っている健診関係者もいる可能性もあるので,是非注意して頂きたい。医療関係者にとって大変役に立つ本である。
【詳細目次】
臨床検査の正しい仕方ー検体採取から測定まで-